ユーティリティはすべて /opt/SUNWstade に置かれています。詳細についてはマニュアルを参照してください。
プログラム 説明
bin/checkcron
この実行可能プログラムをコマンド行から実行すると、crontab(1M) ファイルに実行可能プログラム「rasagent」が入力されていることが確認されます。
注:このプログラムを実行するにはルート権限が必要です。
bin/clearcache
この実行可能プログラムをコマンド行から実行すると、すべての設定済みデバイスの計測機構情報がキャッシュから削除されます。これは一般的にテストの目的で使用され、次回 Storage Automated Diagnostic Environment エージェントを実行する際に DiscoveryEvent を強制的に発生させるために用いられます。 エージェントにより収集される RAS 情報のトランスポート機構です。

disk_inquiry
Storage Automated Diagnostic Environment によって使用され、SCSI コマンドを使用しているデータパス上のデバイスを検出します。

bin/ras_admin
コマンド行インタフェース (CLI) から通常の Storage Automated Diagnostic Environment 管理タスクを実行します。

bin/ras_install
このプログラムを実行すると、HTTP サービスがセットアップされ、cron が追加されて、スレーブインストールの場合にはマスター Storage Automated Diagnostic Environment エージェントに登録されます。これは「pkgadd」が完了したら手動で実行する必要があります。このプログラムは、最初の実行とセットアップが終わった後に、cron の修正が必要な場合やホストエージェントのマスター / スレーブタイトルを変更する場合にいつでも実行できます。変更を行う前に、ユーザーガイドを参照してください。

bin/ras_revcheck
ユーザーの選択したすべてのモジュールについて、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアのバージョンをチェックします。レポートには現在のバージョンと必要なバージョン、およびアップグレード情報が表示されます。
bin/ras_fccheck
このユーティリティは、利用可能なファイバチャネルカウンタをチェックしてリンクの完全性を検証するために使用されます。ras_fccheck ユーティリティはデバイスカウンタを検査し、比較のための最初の基準値を生成します。短い時間が経過した後、ras_fccheck ユーティリティは再びデバイスカウンタを検査して基準値と比較し、問題があるかどうかを判断します。
bin/rasagent
これは、この監視エージェントでサポートされるさまざまなネットワーク ストレージ デバイスのモジュールを呼び出す実行可能プログラムです。cron を使って自動的に実行するか、コマンド行から手動で実行します。ただしコマンド行から実行した場合、rasagent は最初に別のプロセスで rasagent が実行されていないかどうかを確認することに注意してください。

bin/save_password
システム管理者が Storage Automated Diagnostic Environment のグラフィカルユーザーインタフェースのパスワードを変更する際に使用するユーティリティです。パスワードの変更はこの GUI からでも実行できます。しかし管理者がパスワードを忘れた場合には、コマンド行から実行します。

使用法 : save_password <password>

bin/sanbox
Storage Automated Diagnostic Environment により使用されるユーティリティで、 ファイバチャネルスイッチの情報を収集します。

bin/testt3
特定の T3 のトークンが機能していることを確認します。Storage Automated Diagnostic Environment によりトークンの機能の検査を適切に行うには、T3 トークンファイル elemprop.html および sysprop.html が利用できる必要があります。 コマンド行からこのユーティリティを実行するには、検査する T3 の IP アドレスを知っておく必要があります。

使用法 : testt3 <ip_address>