診断テストの実行
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[診断テストの規則] 制限のあるテストの一覧を表示します。
[コマンド行からテストを実行] コマンド行から 1 回の Sun StorEdge 診断テストを実行します。
[GUI からテストを実行] GUI から診断テストを実行します。
[トポロジからテストを実行] トポロジ図からデバイスを選択してテストを実行します。
[一覧からのテスト] リストからデバイスを選択してテストを実行します。
[テストマネージャ] 実行中のテストと完了済みのテストをレビューおよび管理します。
[テストの保管と削除] テストを保管して表示したり、削除したりします。
[テストデフォルト] 各テストに対してデフォルトの引数を設定します。
[SAN のインストールの検査] SAN コンポーネントまたは SAN 全体を検査します。
 
 

 

[診断テストの規則][ 先頭へ ]

一部のテストには制限があり、ほかのテストと一緒に実行できないものもあります。Storage Automated Diagnostic Environment の診断テストには、次の規則が存在します。

注:

診断テストの規則を無視または回避しようとすると、ポップアップ警告が表示されます。  

 

診断テストをコマンド行から実行[ 先頭へ ]

Storage Automated Diagnostic Environment から実行するよりも、コマンド行から 1 回の Sun StorEdge 診断テストを実行した方が便利な場合もあります。

コマンド行からテストを実行する場合には、すべてのテストオプションをコマンド行引数の形式で指定する必要があります。

ほとんどのテストで使用される標準の構文は次のとおりです。

% テスト名 [-uvf] [-o テスト固有の引数]

次に示す標準の引数は、ほとんどのテストで共通に使用されます。

注:

オプションはすべて、標準の -o 引数の後に引用符で囲んで指定する必要があります。 各オプションの間はパイプ ( | ) で区切ります。次にその例を示します。

command_name -o "dev=path | ..."  

 

診断テストを GUI から実行 [ 先頭へ ]

診断テストは、ターゲット FRU をテストするように設計されていて、帯域内または帯域外のデータ パス上で動作します。Storage Automated Diagnostic Environment スケジューラは、適切なサーバー (ホスト) 上で実行されるようにテストをディスパッチします。

Storage Automated Diagnostic Environment のメインウィンドウから診断テストを実行すると、ダイアログ ボックス内のボタンを使って、テストの構成、制御、および結果に簡単にアクセスできます。ただし、テストのパラメータオプションは、テストごとに固有です。

診断テストにアクセスするには

  1. Storage Automated Diagnostic Environment のメインウィンドウで [診断] リンクをクリックします。
  2. [診断] ページで [診断ツール] リンクをクリックします。

2 つの例外を除き、Storage Automated Diagnostic Environment の診断テストは [一覧からのテスト] または [トポロジからテストを実行] を使用して実行できます。

  1. リンクテストを起動するには、トポロジに表示されているリンク内のボックスを右クリックします。[一覧からのテスト] を使用してリンクテスト機能を起動することはできません
  2. 未接続 HBA (どのデバイスにも接続されていない HBA) は、[一覧からのテスト] オプションを使用してだけテストできます。
 

 

トポロジからのテスト[ 先頭へ ]

の 診断テストは、ユーザーが選択したすべてのコンポーネントの処理を確認します。テストは、システムのトポロジのグラフィカルなビューから選択されます。

Storage Automated Diagnostic Environment のグラフビューでは、1 つのシステムまたはマージされたシステムの物理的なトポロジが表示されます。 トポロジビューを使用して、特定のサブテストおよびテスト オプションを選択できます。デバイスおよびリンクの監視状態は、[トポロジからテストを実行] ビューと [一覧からのテスト] ビューの両方に表示されます。

トポロジからテストするには

  1. [トポロジからテストを実行] リンクをクリックします。

    [トポロジからテストを実行] ウィンドウが表示されます。

  2. [ホスト] プルダウンメニューからホストを選択します。
  3. トポロジのサイズを小さくするには、[フィルタ] プルダウンメニューからアドレスを選択して [移動] をクリックします。
  4. さらにズームインするには、画面の空白部分で右クリックします。マウスのセレクト ボタンで値を選択することにより、100%、83%、66%、または 50% にズームできます。
  5. マウスのメニューボタンを使用して、デバイスを選択します。

  6. テス オプションのリストが表示されます。
  7. マウスのセレクト ボタンで、デバイスに対して実行したいテストを選択します。
    該当するテストが右側の区画に表示されます。
  8. トポロジビューの [クリア] リンクを選択して、すべての緑色のリンクをトポロジから削除します。赤色と黄色のリンクは、すべての障害が修正されるまでトポロジに残ります。
  9. テストが実行されている間、Test Manager にアクセスしてテストの状態を見ることができます。
  10. テストの実行が完了すると、指定された宛先に電子メールメッセージが送信されます。

注:

  1. Storage Automated Diagnostic Environment のリンク テストでは、ファイバチャネルデバイスに対して FRU アイソレーションが有効になります。 リンクを選択することにより、トポロジビューからリンクテストを起動できます。
  2. 帯域内テストは、[トポロジからテストを実行] ビューから制限なしに実行できます。
  3. 帯域外テスト (t3ofdgt3volverifyswitchtest、または vediag) を [トポロジからテストを実行] ビューから実行する場合は、次の条件があります。
 

 

 
一覧からのテスト[ 先頭へ ]

によって実装される 診断テストでは、ユーザーが選択したすべてのコンポーネントの処理を確認します。???テストは、物理デバイスのリストから選択されます。

[一覧からのテスト] ビューでは、デバイスのリストと、各デバイスに関連付けられたテストが表示されます。 このリストには、監視エージェントによってレポートされた警告とエラーも表示されます。さらに、[一覧からのテスト] では、すべての使用可能なホストテストおよび HBA テストが表示され、[トポロジからテストを実行] ビューのように接続されているポートだけが表示されるわけではありません。

[一覧からのテスト] では、次のことができます。

特定のデバイスのテストオプション区画を起動するには

  1. [一覧からのテスト] ウィンドウで診断テストを選択します。
  2. [ホスト] プルダウンメニューからホストを選択します。
  3. [フィルタ] プルダウン メニューから、1 つまたは複数のデバイスを選択するか、または [すべて] をクリックしてすべてのデバイスを選択します。
  4. [移動] をクリックします。

  5. 指定した条件に合わせてカスタマイズされたリストが表示されます。
  6. 診断を実行するには、[テストの実行] 列のテスト名リンクを選択します。

  7. 該当するテスト ウィンドウが右側の区画に表示されます。
 

 

 
テストマネージャ[ 先頭へ ]

による診断テストとの統合では、テストマネージャが実装され、ユーザーが選択したテストの進行状況の追跡と制御を行います。

テスト出力ビューにより、テスト監視ビュー内のアクティブなテストおよび完了したテストのテスト出力を表示できます。

注:

すべてのテストには、Test Manager がテストの起動時に割り当てる固有のプロセス識別子 (PID) があります。

Storage Automated Diagnostic Environment は、分散された形態でデバイスのテストを実行します。Storage Automated Diagnostic Environment Master は、適切なホストを呼び出してテストを開始します。

注:

Test Manager でソートを行うには、任意の列のヘッダーをクリックします。クリックした列のエントリがソートされます。現在どの列でソートされているかは、"+" インジケータで示されます。

テストプロセスには以下の状態があります。

注:

待ち状態に関連してシステムがタイムアウトする場合があります。[システムユーティリティ] の [システムのタイムアウト] を使用して、システムのタイムアウト設定を調整できます。  

 

 
テストの保管または削除[ 先頭へ ]

テストを保管または削除するには

Storage Automated Diagnostic Environment によって実装される診断テストでは、Test Manager によって保存された診断ログを表示することができます。

  1. Test Manager ウィンドウで、テストの [選択] チェック ボックスをオンにします。
  2. 保管する場合は [選択されたものを保存] チェック ボックスを、削除する場合は [選択されたものを削除] チェック ボックスをクリックします。

  3. 指定した条件に基づいて、すべての保管されているテストと、それらに関連付けられた出力の一覧が [保管されているテスト] ビューに表示されます。
  4. 保管されているテストのリストを表示するには、[診断] メニューから [テストの保存] リンクをクリックします。
 

 

 
テスト デフォルト[ 先頭へ ]

によって実装される診断では、。デフォルトのオプションを設定してユーザーが選択したコンポーネントに適用することができます。

デフォルト オプション

 

 

 
テストの保存[ 先頭へ ]

[テストの保存] 機能を使用して、ホスト上で以前に実行されたテストを表示したり、保管されているテストを削除したりできます。

テストの一覧が表示され、より適切なテストを実行するために推奨される処置が示されます。

注:

Test Manager にも同じ機能があります。  

 

 
インストールの検査[ 先頭へ ]

最近追加した SAN のコンポーネントを検査したり、SAN 全体を検査するには、FC_CHECK を有効にした状態で ras_revcheck(1M) テストおよび stresstest(1M) テストを使用します。

ras_revcheck(1M) を実行すると、ファームウェアとソフトウェアが最新であることを確認できます。

stresstest(1M) を実行すると、次のことができます。

注:

現在のところ、ras_revcheck(1M) と stresstest(1M) は共に、コマンド行インタフェース (CLI) からだけ使用できます。Storage Automated Diagnostic Environment GUI からはアクセスできません。

SAN コンポーネントを検査するには

次のコマンドを入力します。
# /opt/SUNWstade/bin/ras_revcheck -M "T3"
# /opt/SUNWstade/Diags/bin/stresstest -M "T3 | FC_CHECK" -T "180"

SAN 全体を検査するには

次のコマンドを入力します。
# /opt/SUNWstade/bin/ras_revcheck -M "ALL"
# /opt/SUNWstade/Diags/bin/stresstest -M "ALL" -T "600"